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ブログ 診察室: 2011年4月アーカイブ
入院中のワンちゃん
3日前から入院しているワンちゃんについてのお話です。
はじめの主訴は、『だるそうで食欲無いし、最近下痢が続いている』でした。
入院3日前に一度来院されたときには、それほど状態が悪くはないので、お薬処方と皮下点滴をし、翌日にはご飯も食べ、散歩にも行ったとのことだった。
入院開始の日、来院とともに多量嘔吐(胃液)。1滴の出血を確認。
即時止血剤・抗生剤を含めた点滴を開始し3時間後には激しい出血を伴った嘔吐と下血。
翌日には出血はほぼ止まっていた。
一昨日は体を起こし反応よかったものの、また昨日にはだるさが戻ってしまった様子であったため、血液検査・エコー検査を行った。
エコー検査では胃腸には問題はなさそうなところまで回復していました。
しかし、血液検査では問題があり、児玉先生と考察し、再度ワンちゃんの様子を観察したところ、陰部からの排膿を確認。子宮蓄膿がわかった。
夜8時からの緊急手術を行いました。
まだ初期と思われる子宮蓄膿。
7才という発症しやすい年齢。
早期発覚は幸いしました。
このところだるさでしっかりと睡眠が取れなかったせいか、麻酔から覚めているにもかかわらず、『構わないで私寝たいの』というような表情をしていました。
下痢や嘔吐は子宮蓄膿の際に見られてもおかしくはない症状ではありますが、吐血が直結を妨げていました。
ただし、出血性胃腸炎と子宮蓄膿症両方を抱えたケースかもしれない。
出血性胃腸炎により体力・免疫力低下したことが引き金になったのかどうか・・・。
ちょこちょこ陰部を舐めていたかもしれないということは、手術直前にお母さんから聞いた。
とすると、じわじわ蓄膿が起こり始めていた⇒舐めた⇒胃腸炎を起こしたとも考えることができる。
また、11日の大地震時は一人きりで不安を耐え、その後ご家族のお仕事の時間帯が変わり一人でお留守番するようになったなどストレス・不安を抱えていたことによる胃腸炎発症だったかもしれない。
お話ができない動物を理解してあげることは、毎度毎度大変なことであります。
でもそれが好きだから獣医師やっているのかな・・・。
理由はともあれ、早く回復してくれることを願っています。
がんばれ ももちゃん
2011年4月 7日 23:26
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